第一章~最終試験終了!? [H×H]

・・・僕が起きると・・・

キルアとイルミが戦ってた・・
んでもって、イルミがキルアに

「友達なんて必要ない」っていってる・・。




レイ「・・ねぇ、イルミ」(むくっと起き上がると、凛と透き通る声色で言う)




皆が僕に振り返る・・
・・・僕のいつもの声とは、少し違う・・・




レイ「・・貴方は、友達否定派だよね?」

「・・それを弟に押し付けるのは、間違ってんじゃないの?」

イルミ「間違ってる?」

レイ「それに、僕らは・・、どんな関係って、言い表すつもり?」

イルミ「・・・」




(俺をレイは、澄んだ、でも鋭い・・しっかりと意思を宿した瞳で見る)




イルミ「俺は・・・、レイを・・・友達なんて思ってない」

「だけど、下に見てるわけじゃない・・・・。むしろ・・俺は・・・・・」

レイ「・・(ニコ)・・、イルミ・・」

「イルミはキルアが心配なんだよね?」

イルミ「・・うん」

レイ「だからといって縛っちゃいけない」

「縛りすぎたら・・駄目だよ」

イルミ「!」

レイ「イルミは望んで血の掟に・・従ってきたわけでしょ?」

「キルアにはキルアの望むこと、やりたいことがある・・なら、そうしてあげよう?」

「見守ってあげたら?」

イルミ「・・」

レイ「・・今だけでも・・、さ」

イルミ「そんなことして、友達なんて出来たら」

「別れが辛くなるのは、キルアだよ?」

「それに、住む世界が違う」

レイ「・・イルミ・・、キルアは・・まだ子供なんだよ・・」

「精神不安定で、大人ぶってるけど、でも・・まだ・・」

「色々、経験しなくちゃいけない時期・・、住む世界がちがくても」

「世界が違うからこそ、惹かれあうってこともあるでしょ?」

イルミ「そうかもしれないけど、俺の暗殺者としての血が騒ぐんだ」

「ゴンは邪魔者だって」

レイ「・・・・・」

「・・殺して、キルアから・・・、大切なものを奪うの?」

イルミ「・・・」

レイ「やめて」

イルミ「どうして? なんでレイがキルアを心配するの?」

レイ「他人かもしれない、関係ないかもしれない・・だけど・・」

「・・・・・・・・・・脅して、無理矢理なんて・・・・・・・・・良くないとおもうから」

「歪んだ愛情・・ 愛し方が分らないのかもしれない」

「好きなら・・、自由にさせるべきだよ・・好きなようにさせてあげるべき」

イルミ「・・そうなのかな?」

レイ「うん」

イルミ「・・そっか、なら・・一度家に帰ったら、今だけ自由にしてあげる」

キルア「・・っ!」

イルミ「でも将来が決まってるのには変わりない、忘れちゃいけないよ?キル」

キルア「・・・兄、貴・・・」

レイ「・・」




キルアにイルミの念針が入ったのは分ってる・・
でも、それを抜くのは・・キルア・・

立ち向かって、キルア・・
負けないで・・。

此処から先は、自分で自由を勝ち取って。





(その後、キルアはボドロを殺し、不合格となった)





レイ「・・キルア」

フェイタン「・・ほとくのか?」

レイ「・・、今はね」

レオリオ「おい! なんで、今ほっとくんだよ!! 普通逆だろ!?」

レイ「・・今止めたって、何を言ったって無駄なんだよ!」




(先ほどとは違う、声色で怒鳴るレイ)




レイ「・・ゴンと一緒に講習のあと、行くんだろ」

「迎えに・・。 ゴンがそうする・・」

レオリオ「・・たりめぇだろ!!」

レイ「なら今は抑えろ」

レオリオ「!」

クラピカ「・・レイ・・」

イルミ「キルをすぐに連れ戻されたら困っちゃうな」

レイ「・・でも、自由にするんだろ? ならそれをゴンに伝えればいい」

「ゴンに・・言えば、少しは納得する」

「仕事仲間を侮辱されるのも、良い気分じゃない・・ちゃんと、訂正する」

「ゴンが・・イルミを悪くいうようなら、ね」

イルミ「俺は別にいいけど」

レイ「はぁ・・;」

フェイタン「・・またく、コイツの思考よめないよ」

レイ「・・俺も」

イルミ「・・機嫌悪いの?」

レイ「ちょっとね」





(その後、講習が始まり・・ゴンが入ってきた)




レイ「・・・」

ゴン「キルアに謝れ!」

イルミ「謝る?何を?」

ゴン「そんなこともわからないの!?」

イルミ「うん」

ゴン「お前にキルアの兄貴でいる資格なんてない!」

イルミ「兄弟に資格なんて必要なのかな?」

ゴン「友達になるのだって資格はいらない!」




そういうとゴンはイルミの腕を掴み、投げ飛ばす・・
イルミは着地するも、腕は折れたようで・・・




レイ「水を差すようで悪いけど、イルミはキルアを思って」

「キルアが一度家に帰れば自由にするっていってくれた」

「ゴンはサトツさんから聞いた話でしかイルミを知らないから、そんなこと言うんだ」

「俺もイルミの言ってたこと、試験で言ってた事は気に障った」

「だけどイルミは歪んでるけど、でも・・キルアを溺愛してる・・キルアの家族もそう」

「今だけでも・・自由にって・・、イルミたちは心配だろうけど、それを許してくれたんだ」

「だから・・・、辛抱して」



―それでも侮辱するような言葉を吐くなら・・―



ゴン「・・・・・分ったよ」

レイ「一応、仕事仲間として、付き合いそこそこ長いからね・・」

「侮辱されるのは流石に良い気分じゃないんだ・・ごめんね、ゴン」

ゴン「・・」

レイ「フェイタンやイルミたちに比べたら、貴方達とは・・浅い関係だから」

ゴン「!」

レイ「・・言い方、なんか寂しいって思うかもしれないけど」

ゴン「・・・」

レイ「・・イルミ、家を教えてあげて? 迎えにいけないだろうから」

イルミ「・・教えても、どうせ無駄だと思うけどね」



その後、イルミはゴンたちに家のある場所を教えると
去っていった・・



レイ「・・帰ろうか・・っと、そのまえに・・」

「最初に言ったよね・・? 試験が終わるまでに、俺らの職業を言うって」

クラピカ「・・ああ」

レイ「・・・俺らは・・・蜘蛛だよ





(普段よりも低くて冷たい声色で呟くレイ)





クラピカ「!!!!?」

レイ「だから、仲間を侮辱されて、幼馴染を侮辱されて、あの時・・」

「理性を保つのに必死だった」

「フェイも同じ・・。  俺らはね、同じとこで育って、出会って・・過ごしてきた」

「・・誰よりも、付き合いが長いんだよ。家族はいないけど・・家族よりも大切な」

「そんな存在なんだよ・・、何も知らないくせに・・悪く言われたかない」

「・・クラピカが恨む気持ちも理解できなくはない、だけど」




―俺は蜘蛛を狙いにくるなら、クラピカを殺す―




「蜘蛛にとって、邪魔になるなら、今・・」

フェイタン「今殺ていいのか?」

レイ「・・後々、念を覚えられてからじゃ、厄介だ」

クラピカ「・・」

レイ「・・復讐するなら・・、するつもりなら・・今から敵同士だ」

クラピカ「なっ!」

レイ「・・何れ、敵同士として、会うことになる、だろ?」

クラピカ「・・・何故蜘蛛なんかに!!」

レイ「アンタに、内面を知らない、外側しか知らない奴に」

「蜘蛛“なんかに”なんて言われる筋合いないよ」

「彼らの何を知ってるっていうの?」

「ずっと幼い頃から一緒にいて、クラピカよりも彼らを知ってる」

「良い所も、悪い所も・・好みとかも」

クラピカ「!」

フェイタン「・・」

レイ「だから悪く言われたくないんだよ・・」

「悪いけど、元々俺ら、あんた等とは」

「試験中までの付き合いって思ってたから」

「俺・・人間不信なんだよね、だから・・さ・・、元から嫌いなんだよ人が」

「滅多に心を開いたりなんてしない、そんな俺が唯一心を許せるのは・・」

「1番は、蜘蛛なんだよ。俺は結成時には誘われなかったけど、おいてかれたけど」

「強くなって、探し当てて・・、やっと再会できて・・」

「皆に恩返しとか、力になれるって思って・・」



―だから、失うわけにはいかない―

―殺させはしない―



クラピカ「・・」

フェイタン「・・レイ」

レイ「フェイ、戻ろう・・」

フェイタン「あのガキ、迎えにいかないのか?」

レイ「いいよ。 試験が終わった・・、それから先は俺らの勝手」

「帰ろう・・、皆のところに」

フェイタン「コイツ、殺さないのか」

レイ「殺すの?」

ゴン「・・・!!」

レイ「・・・・・・・復讐、どうしても辞める気、ないの?」

「考え直しえてもらえないの?」

クラピカ「・・それは・・」

レイ「・・復讐なんてして、クラピカは・・満足なのかな・・」

「家族なんてもの、知らないけど・・」

「わざわざ心優しい人に人殺しなんてさせて復讐させること」

「願う奴なんて居るのかな・・」

クラピカ「・・・・・・・・、考えて・・、みる・・・・・・・・・・・」

レイ「うん・・」

ゴン「クラピカ・・。 レイ、クラピカ達を説得してくれて有難う」

レイ「・・?」

ゴン「・・復讐やめてほしかったの、俺らも一緒だったから」

レイ「いえいえ・・。 じゃあね」

クラピカ「・・ああ」

レイ「・・敵としてじゃなくて・・、普通に・・」

「試練を一緒に乗り越えた仲間として、また会いたいね」

クラピカ「!  ・・そうだな・・」

レイ「・・ばいばい」




そういいながら、去っていく

外にいくと、イルミとヒソカが遠目にみえた
けど、僕らはそれを通りすぎて、アジトへと向かう。




フェイタン「やと終たね」

レイ「そうだね・・ 結構、長かったかも」

フェイタン「またくよ、早く休みたいね」

レイ「疲れた?」

フェイタン「別に」

レイ「あはは(笑」

フェイタン「何わらてるか・・?」

レイ「いや? 少しは・・楽しめた?」

フェイタン「知らないね」

レイ「僕との戦いもつまらなかった?」

フェイタン「それは・・、つまらなくはなかたけど・・やりたくはなかたよ」

レイ「・・ごめんね」

フェイタン「・・別に・・」

レイ「素直じゃないなぁ」

フェイタン「ほとくね!」




そんなことを言い合いながら
僕らは自分たちの居場所に戻る・・





・・また・・
蜘蛛としての日々が・・

始まる・・



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